ストリートダンス協会

高校・中学校ダンス部の日本一を決める大会 ダンススタジアム - ダンス甲子園

 
トップページ審査基準
審査基準 審査基準
 
審査についての協会の考え方
 ■協会審査の概念
 ダンスの演技は単に体を動かす事だけではありません。 本大会はダンスの技術のみを競う大会ではなく、各学校のダンス演技=作品を競う戦いです。
ダンスにはさまざまな要素があり、音楽・衣装・演出・構成・振り付けなど多岐のジャンルの要素がバランス良く整って一つの作品になり人々を感動させます。協会主催の「ストリートダンス検定」は、個としての技術のみを評価する目的で開催されていますが、作品となれば、ダンスの技術的基礎の部分の上にその他、さまざまな要素が要求されると考えます。よってダンス技術のみが高くとも、他の評価が低ければ演技の総合評価は低くなる場合もあります。また、ビジュアル面での衣装やメイクにおいても、全員が同じ服に揃えていても、それが衣装となっていなければ、高い点数は望めません。単なるユニフォームではなく衣装の審査です。作品作りにおいての、音楽やその時代背景など演技のコンセプトと乖離するようなビジュアルも高得点は望めません。これらの総合的評価が高い作品であるほど、多くのさまざまな人々に感動を与え、ダンスのすばらしさを伝える作品だと考えております。
 ■審査員の選定のバランス
 よくある質問として、ダンス経験者の審査員とダンス未経験者の審査員の割合を質問されます。 全ての審査員をダンサーで構成していない理由は?と言うご質問です。 2012年の決勝大会では10人の審査員を擁立致しました。ご質問の様に仮に2つのチームに分けるとするならば、今回ダンサー5人とダンサー以外が5人です。我々協会の審査の考え方は大きく3つです。

1つ目は、「中学生・高校生として、及び学校関係者様の秩序ある言動と行動が原則」
選手を単に私的なダンサーチームとは見ていません。
「○○中学校・○○高等学校 ダンス部」と考えています。 その点が他のダンスコンテストと一番違う点です。協会が文部科学大臣賞を預かっている以上、予選会申込後、既に出場資格においての審査が始まっています。学校や部活においての不祥事での辞退や失格の判断もあります。大会当日も喫煙や不正が発覚した場合なども失格となります。また、協会が定めるさまざまな会場マナーや不正などにも減点&失格対象になる場合もございます。高校生及び学校関係者様の秩序ある姿勢が第一原則として問われ、さまざまなマナー・ルール・不正など出場時間外及びステージ演技場所以外にも及びます。 この様な中学生・高校生大会を数多く経験されている審査員の目線や判断も重要です。

2つ目は、「厳格なルールの厳守」
大会があらかじめ定めているルールを満たしているか?などの判断が必要です。 満たしていなければ減点&失格の対象となります。
例えば:
・エントリー時より人数を増やすことは出来ない
・補欠登録している場合のみ、選手交代可
・ステージからの飛び降り、客席への物の投げ入れ
・規定時間に満たない、もしくは超える演技時間
・ユニゾンが規定時間に満たない場合(その他、大会出場要綱参照)
この人達は「keeper(キーパー)」と呼ばれ審査員とは別に演技を監督し減点の判断を下します。

3つ目は、「バランスの取れた審査の追求」
そもそもダンス競技の審査をダンサーだけで審査する事が最も望ましいかと言う点です。例えば、絵を審査するさいに、画家の人々だけで審査するのが正しいかと言う点です。美術館・オークションハウス・画商・専門誌記者・有識者・指導者など、絵に携わる幅広い人々からの評価があってこそ総合的審査になります。ダンサーだけの評価で審査を行うと偏ってしまうと考えます。 これは極端な例ではなく、この競技の文化会系&体育会系の2系統の性格的要素を踏まえなければなりません。よって協会では、エンターテイメント業界で常に何万ものオーディションに携わっておられる大手プロダクションの方や、そのタレントを扱うTV関係者など、ダンス業界でさまざまなシーンで幅広く活躍されている人々で審査員を擁立しています。また、ダンサーも現役でありながらもイベンター・パフォーマー・コリオグラファー・指導者・と一人として同じ視点はありません。よって、ダンス経験者・未経験者と2つのグループではなく、2012年はさまざまな、ダンス業界に携わる人々を配置する事により、日本高校ダンス部選手権&日本中学校ダンス部選手権は厳正な精度の高いバランスの取れた審査を行うことが出来ました。 今後も一般社団法人ストリートダンス協会審判基準委員会は、審査のあるべき姿の探求に取り組んで参ります。
 ■予選大会で出場校の点数を発表しない理由
 全国決勝大会出場校の枠は各予選大会の出場校数で比例配分しております。 審査員には規定のレクチャーをしていますが、決勝大会への通過点数は予選大会ごとに異なります。 全ての予選大会が同じ審査員で構成され、予選大会全日程が終了した後で、全ての演技の点数を上位から順番に全国決勝大会への進出校を決定する方式ならば、その点数には、同一の意味があります。協会では各予選大会同士では比較対象にならない数字を発表することは、誤解や混乱を招くと考え、点数の発表を現在は控えています。 当協会の目的のひとつはダンス人口の増加です。
その為にはダンスの上手下手にかかわらず、スキルに合わせて楽しく踊ってほしいというのが理念です。 全ての学校を点数至上主義で優劣を発表するという事と点数の発表が、来年の大会へのモチベーションになれば良いのですが、実際に点数を全て開示すれば、それが現実として意味を持ち、良い方へも悪い方へも作用するのではないか危惧しています。現在全国のダンス部は体育系と文化系のいずれにも属しております。しかし、ダンスが学校での体育の授業に取り入れられたことにより、競技スポーツとしての要素が強まって、ダンスを取り巻く環境が変わりつつあります。協会では、そうした流れにも対応してきました。ダンス部日本一を決める大会なので強豪校は、優勝を目指します。その為、優勝校以外の決勝出場校は自身がどの程度の差異があるのか知りたいのは当然です。よって、第5回決勝大会からは決勝大会での点数を発表しています。
 ■審査員特別賞の評価基準
 審査員特別賞についての評価基準で、よくある質問は、一位・二位などの賞に輝かなかったチームの中から選ばれているのかと言う質問です。「中学生・高校生としての秩序ある言動と行動」及び「厳格なルールの厳守」は言うまでも無く「特に光る物があり印象に残った演技」と審査員が判断したチームの学校に与えられます。 よって、大会成績の順位とは全く関係は無く、一位・二位の賞に輝いた学校以外から選ぶと言った決め事は、協会にはございません。 よってその評価に値するチームが無ければ、授与されない場合もあります。
 ■出場順による審査への影響
 出場順は毎年(5月~6月)公開にて抽選会を行っています。 よくある質問は、大会の出場順の前半・後半で審査に影響があるのではないかと言うご質問です。 この様な質問の多くは後半の演技の方が審査員の印象も深く若干の点数がアップするのではないかとご懸念される質問です。他のコンテストでは、各審査員の尺度で個人が決めたスケールで一通り全出場チームの演技を見た後に順位を合計して総合順位としている場合が多いようです。その様な場合には出場順位が採点に左右されるかもしれません。しかし、本大会では協会の審判基準委員長から大会の主旨・審査方法などのレクチャー後に各審査員がビジュアル・エンターテイメント・テクニック・音楽・スペシャリティーの5分野を,各10段階のきめ細かい点数配分で、審査を行っております。また、審査は各演技毎に点数が付けられ審査用紙が回収されています。過去の大会データでも、出場順と得点との相関関係は全くありません。
 ■ブロック別の実力の差違
 2015年の大会では7地域12ブロックでの予選会です。 よくある質問は、例えば同地域で出場校数が多い地域ではAブロック・Bブロック・Cブロックと予選会が複数日開催される事から、どちらかのブロックに過去に、実績のある学校(強豪校)が重なり予選突破のハードルがもう一方のブロックより上がる不公平感をご懸念される質問があります。 出場ブロックは申込受付順に振り分けられています。協会の考え方としては、ご懸念は結果論であり、大会の出演順発表前に学校側も協会側も誰もが、どちらのブロックにどの学校が入るかは、知り得ません。よって、現在の枠組みの中での仕組みとして間違った方法は取っていないと考えております。
 ■大会でのビデオ、写真の撮影を禁止し減点の対象にしている理由
 1.著作権・肖像権の問題があります。
最近は主催者に無断で、このようなイベントを撮影し、インターネットにアップロードして著作権違反に問われるケースが増えています。この問題は、大きなイベントに限らず、小さな発表会でも起こりうる問題になっています。特にビデオ撮影では楽曲も録音されますので、楽曲の著作権も問題になってきます。個人で楽しむだけだからと言う人もいると思いますが、撮影者本人にその意図ががなくても、インターネットによる画像や動画の流出事故が後を絶ちません。また、最初からインターネットにアップロードするつもりで撮影をしている人と区別をつける術が無い以上、撮影を許可してしまうと収拾がつかなくなり、トラブルの元となってしまいます。

2.いかがわしい目的で撮影された写真や動画を売買されるというトラブルも懸念されます。写真や動画を改竄していかがわしい目的に使用されることは避けねばなりません。児童ポルノ禁止法の改正により、未成年者の写真や動画といったものの取扱いには、非常に神経を使わなければならない問題になっています。撮影禁止はそういったトラブルに巻き込まれるようなことにならないようにする措置でもあります。

3.各校がなるべく公平に演技出来るようにという配慮です。
予選会ブロックの順番が最後の方の学校が、序盤の高校のダンスを見て、それを元に自分たちのダンスに応用しようとすることは、序盤の学校が不利で公平感を欠く問題だと思われます。しかし、一度見ただけでそれを自分のものにすることはかなり困難です。それでも、自分の目に焼き付けて記憶だけで練習に組み込むのならば、一種の才能として賞賛されるかもしれませんが、これがビデオに撮影して何度も繰り返して見た結果だとすれば、順番による不公平が発生しうる事になります。
以上のような理由から、当大会のビデオや写真の撮影は禁止しております。
 ■ユニゾンの規定演技について
 ダンス経験のある関係者様からのご質問で、ユニゾンの規定はダンスの自由な作品作りの妨げになるのではないかと言うご意見です。
現在のルールでは演技時間150秒内で合計60秒のユニゾンの規定を設定しております。これに満たない場合は減点となります。ユニゾンは演技者全員が同じ振りをする事(左右・前後対象・サークル型等可)ですが、中学・高等学校のダンス部の作品を評価する場合、審査で一番重要な点は「チームワーク」です。部員の中のスター選手を中央に配して他の部員がバックで踊るのも一つの構成と思いますが、 部員全体のスキル・チームワーク・まとまりの部分も重要視しています。ユニゾンの美しさは練習量と比例します。いくら個人個人のスキルが高くとも練習量が少なければ美しいユニゾンにはなりません。また、一年生・二年生・三年生が別々の演技のつなぎ合わせでは一つの作品としての評価は低くなります。またユニゾンでのフォーメーション・構成などの工夫も十分に審査の対象となります。ユニゾン演技の制作段階においては、その練習中、部員同士が意見を交わしたり、時には喧嘩したり、仲直りしたりと色々な体験をされると思います。中高生の皆様には団体競技の部活動を通じて、部員全員とのコミュニケーションからのチームワーク作りをすることも社会に出る準備段階の能力として大切と考え、ユニゾン規定の設定をしております。
 
日本高校ダンス部選手権 冬の公式大会 審査基準
 ■冬の公式大会の趣旨
 冬の公式大会はダンスに対しての「適応能力」を一番重要視しております。
 冬の公式大会では3on3のバトル形式の大会で、常に対戦相手が存在し戦術も必要なスキルとなります。瞬発力・応用力・対応力など、全ての「適応能力」が試されます。もちろん、構成・音楽への身体の応答・技術に培われたオリジナリティーも重要な審査対象となります。
 また、大会はトーナメント制ですので相手方のチームの出方次第で、その後に相対するチームへの作戦も無数に立てる事ができ、そのフラクタルな要素も本大会の面白さであり、ストリートダンスの更なる探求に繋がると考えております。
 「適応能力」とは、環境に従い行動や考え方をうまく切り替える力であり、置かれた立場にふさわしい行動を取り、変わりやすい環境に自身を適合させ考え方や行動パターンを常に修正できる能力です。社会に出る準備段階の高校生の皆様には、部活動であるダンスを通じて習得して頂きたい能力と考えております。